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HTTP/2とは?
HTTP/2は「エイチティーティーピーツー」と読みます。 HTTP/2とは、Webブラウザからの閲覧要求に対して、レンタルサーバーが用意するWebサーバーが応答し、コンテンツを送信する際のルール・手順(専門用語では「プロトコル」といいます)になります。 HTTPは、バージョンアップを繰り返しながら、現在はHTTP/1.1が主流となっていますが、差最近では、HTTP/1.1の弱点を補った最新のHTTP/2を採用するレンタルサーバーが増えています。 HTTP/1.1からHTTP/2に変わることでどのような恩恵を受けることができるのか確認しましょう。現在主流のHTTP/1.1の課題
現在一番多く使われているHTTP/1.1は、その前のバージョンであるHTTP/1.0を改良し、クライアント(Webブラウザ)が複数のリクエスト(要求)を同時に送れるようになりました。 ただし、同時に複数のリクエスト(要求)を受け付けた場合でも、リクエスト(要求)順でレスポンス(応答)を返す仕様のため、容量の大きいファイルや重い処理の結果を返す場合には、後続のリクエスト(要求)のレスポンス(応答)は待たさせることになります。 この欠点をカバーするために、Chrome、Firefox、EdgeなどのWebブラウザは、Webサーバーに対して同時に複数の接続を確立し、並行してコンテンツを受け取れる実装をおこなっています。 また、WebサーバーとWebブラウザのやり取りにはHTTPヘッダ(HTTPリクエストヘッダとHTTPレスポンスヘッダ)というものを使いますが、高度化するウェブ技術によりWebサーバーとWebブラウザ間でやり取りするヘッダの量が増大する傾向にあり、結果として送受信するデータ量が増えて、表示速度の低下につながっていました。課題を解決するために生まれたHTTP/2
HTTP/1.1の課題を解決するために新たに生まれたのがHTTP/2です。 HTTP/2の最大の特徴は、WebサーバーとWebブラウザをつなぐ1つのコネクション(接続)で同時に並行して複数のリクエスト(要求)/レスポンス(応答)を処理できるようになった点です。 コネクションとは、データをやり取りする道路のことで、実社会に置き換えて考えてみると、目的地に向けて細い道路が複数あるHTTP/1.1に対して、太い道路が複数あるHTTP/2、どちらが速く目的地に到達するかは明らかです。 HTTP/2では一本の道路で効率よくデータの送受信ができることに加え、優先度をつけたり、Webサーバー側からリクエストされていなくてもデータを送信できるなどの新機能も加わり、サイトの速度向上に効果を発揮してくれるでしょう。HTTP/2のレンタルサーバーが増えている背景
HTTP/2に対応するためには、WebサーバーとChrome、Firefox、EdgeなどのWebブラウザの両方が対応する必要がありますが、2015年2月に正式なHTTPの新規格として「HTTP/2」が承認されて約5年が経過し、Webブラウザのサポートが進んだことがHTTP/2を採用するレンタルサーバーが増えている理由になります。 これからレンタルサーバーを比較する人にとっては、何もしなくてもホームページ・Webサイトの表示が速くなるHTTP/2は重要な比較項目となりました。HTTP/2導入済みのレンタルサーバー
レンタルサーバーを比較する際、ホームページ・Webサイトの表示速度が速くというのは大きな判断材料となります。 27社のレンタルサーバーを調べた結果、23社がHTTP/2を導入していました。 導入率85.1%です。 各レンタルサーバーのHTTP/2対応状況は下記の表にまとめました。※表は、横にスクロールしますので、表を横方向にスワイプしてご覧ください。