ブログ、ホームページ・Webサイトを作る時に、ブログサービスを利用する方法とレンタルサーバーを借りてWordPress(ワードプレス)でオリジナルのホームページ・Webサイトを構築するという2つのやり方があります。
ブログサービスの中で人気のあるはてなブログとWordPress(ワードプレス)それぞれメリット、デメリットを比較していきながら、どちらを使うべきなのか答えを探していきます。
WordPress(ワードプレス)を知ろう!
はてなブログのメリット、デメリットを一通り確認できたので、対するWordPress(ワードプレス)のメリット、デメリットについても、ひとつずつ確認していきましょう。
WordPress(ワードプレス)のメリット
はてなブログは日本で人気のあるブログサービスですが、対する、WordPress(ワードプレス)は日本だけではなく、世界的に人気のあるCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)ツールです。
日本、そして世界中で使われている理由を探っていきましょう。
カスタマイズ自由自在、理想のホームページ・Webサイトが作れるWordPress(ワードプレス)
WordPress(ワードプレス)には、自分が理想とするホームページ・Webサイトを作れるという自由があります。
好きなサーバーを選び、好きなデザインを選び、プラグインによる機能強化や表示速度の改善など、とにかくやりたい事がすべてできます。
やりたい事を実現するためには、専門的な知識が必要な場合もありますが、インターネットで情報を探せば先人たちの大量の知識に触れることができますし、WordPress(ワードプレス)関連の書籍も豊富にあります。
学びながら理想のサイトを作るという点においては最高の環境になるでしょう。
WordPress(ワードプレス)は自分のもの
自分の意志以外のところで、ホームページ・Webサイトを終わらせなくてはいけない、なくなるということがありません。
使っているレンタルサーバーが使えなくなった場合は、データを持って他のレンタルサーバーに移動すればいいだけです。
誰かの意向に従い、使えなくなったり、不都合になったりということはありません。
自分の意志で選べるというのは、その時になってみないと実感し辛いですが、意外と大きなメリットです。
WordPress(ワードプレス)で、ホームページ・Webサイトを自ら所有することのメリットは下記の記事が参考になります。
SNSの効果を最大化する母艦としてのオリジナルブログ活用法
WordPress(ワードプレス)はSEOに強い
元Google SEO担当の認めるようにWordPress(ワードプレス)は、SEOに強いホームページ・Webサイトを作れると言われています。
Googleでよい結果を残したいなら、WordPressは賢い選択。
WordPressは、その技巧の80-90%をSEOに対して気遣っている。
WPを使えばそれだけで上位表示できるということではなく、WPにはSEOに適した仕組みがたくさん備わっているうえに、簡単に使えるということでしょう。
ただし、WordPress(ワードプレス)でホームページ・Webサイトを作ればそれだけでSEO対策が完了というわけではありませんが、表示速度の改善やパンくずリスト、Google等への検索エンジンにインディックスを促すsitemap.xml等々のSEO対策に有効なプラグインが多数用意されているためSEO対策がしやすくなっています。
WordPress(ワードプレス)のデメリット
WordPress(ワードプレス)にも当然ながらデメリットはあります。
自由であるがゆえにあなたの知識や好奇心・やる気が問われます。
アップデートが必要なWordPress(ワードプレス)
WordPress(ワードプレス)は、日本だけではなく世界的に人気のあるツールですので、攻撃者に狙われる可能性があります。
攻撃を回避するためには、WordPress(ワードプレス)本体、プラグイン、テーマを常に最新版に保つことが重要です。
作業は簡単にできる場合が多いですが、アップデート後に表示が崩れたり、動いていたものが動かないといったトラブルが発生した際には修正が必要になります。
WordPress(ワードプレス)のカスタマイズには知識が必要
デザイン面では世界中のデザイナーが作ったテーマが提供されてますし、機能面ではプラグインという形で世界中のエンジニアが開発したものが使えます。
カスタマイズの自由度が高い代わりに、実現するには知識と時間が必要になります。
WordPress(ワードプレス)のアップデートもそうですが、バックアップを取って壊れても戻せる状態にしてからカスタマイズをしましょう。
サーバーやドメインの準備、WordPress(ワードプレス)のインストールが必要
WordPress(ワードプレス)を使う場合、多数存在するレンタルサーバーから目的にあったレンタルサーバーを選定、契約し、さらにドメインを取得し、利用できるように設定をする必要があります。
また、レンタルサーバーを借りた後には、WordPress(ワードプレス)のインストールが必要です。
簡単にインストールできる仕組みをレンタルサーバー側で提供している場合もありますが、トラブル時には、自分で問題を解決する必要があります。
はてなブログを知ろう!
まずは、ブログサービスの中でも人気があるはてなブログを使う場合のメリットとデメリットの両方を把握しましょう。
はてなブログのメリット
はてなブログの人気の秘密を理解するためにメリットを確認しましょう。
はてなブログは無料で気軽に始められる
はてなブログは、無料版と有料版のはてなブログProのどちらかを選んで使います。
無料版は有料版と比較して、機能の制限はあるものの費用を掛けずブログをはじめられるというのが大きなメリットになります。
はてなブログを始めるためには、はてなのサービスを使うためのID、パスワード、メールアドレスを登録して、はてなIDを取得し、5つのドメイン候補の中からブログのURLを決めるだけです。
ドメインとして使えるのは、
◯◯◯.hatenablog.com
◯◯◯.hatenablog.jp
◯◯◯.hateblo.jp
◯◯◯.hatenadiary.com
◯◯◯.hatenadiary.jp
の5つで、「◯◯◯」の部分に入れる好きな英数字を入れてブログのURLを決定します。
どのドメインにするか迷う場合は、Googleの検索窓に候補のドメイン(後述する例の「hatenablog.com」の部分が該当)と作ろうとしているブログ名や関連するキーワード(後述する例の「レンタルサーバー vs WordPress」の部分が該当)を指定して検索すると指定したドメインに絞った検索結果が表示されますので、件数とライバルになるであろうホームページ・Webサイトを見てからドメインを決めてください。
例
site:hatenablog.com レンタルサーバー vs WordPress
たったこれだけの操作で気軽にブログを初められるのが人気の大きな要因です。
はてなブログは記事を書くことに集中できる
はてなブログは、上述の利用登録おこない、ブログのタイトルを決めれば、すぐに記事が書ける状態になります。
ブログのタイトル以外にもブログの説明文を登録したり、デザイン(ブログテーマ)の変更といった各種設定はもちろん可能ですが、まずは記事がないと始まりませんので、複雑な設定は後にして記事が書けるというのは良いことです。
設定は、決められた場所に文章を入れたり、選択肢の中から該当する項目を選ぶものがほとんどで設定を迷うことは少ないと思います。
投稿画面は非常にシンプルにできており、初めて利用した方でも迷うことが少なく記事を書くことができるでしょう。
入力した情報が実際にどのように表示されるかもすぐに確認できますので、ユーザーの視点を意識しながら記事を書くことができます。
ブログ本来の目的である記事を書くことに集中できるのがはてなブログの魅力です。
集客の仕組みが提供されているはてなブログ
3つ目のメリットは、ブログで書いた記事の露出先をプラットフォーム(はてなブログ提供側)が持っているため集客の手助けが受けられます。
週間はてなブログでは、話題の記事やランキングで記事を紹介することで、ユーザーの目に触れる機会を作り出してくれます。
ブログを初めた直後は、記事が少ないこともあり、SNSやGoogle等の検索エンジンからの集客はあまり期待できませんが、ブログサービス側が効果を出すための仕組みを提供してくれていますので、最初からユーザーの反応を感じながら記事を書くことでき、書いた記事がまた新しいユーザーを連れてくるといった好循環が生まれる可能性が高いです。
記事を多くの人に紹介する仕組みはできていますので、人気ブログにできるかは記事の質次第ということです。
はてなブログのデメリット
はてなブログのメリットを紹介しましたが、もちろんメリットばかりではデメリットもあります。
メリット、デメリットの両面からはてなブログの価値を測る必要があります。
はてなブログProは月額1,008円
無料版のはてなブログでも十分に使えますが、もっとオリジナル性の高いブログにするためにははてなブログProを契約する必要があります。
はてなブログProで使えるようになる主な機能には、
- 広告非表示
- 独自ドメイン
- 写真アップロード容量の増加(300MB/月→3000MB/月)
があり、契約期間により割引はあるもののそれなりの費用負担が発生します。
- 1ヶ月単位の契約の場合は1,008円/月(税込)
- 1年契約の場合は30%割引されて703円/月(税込)
- 2年契約の場合は40%割引されて600円/月(税込)
カスタマイズに制約が発生するはてなブログ
はてなブログProで自由度が高まりますが、たくさんの利用者に使ってもらうことを目的にしたブログサービスですので、できることできなことがあります。
積極的に新機能が追加されていますが、その機能と提供時期についてははてなブログの方針に従うしかなく、使いやすくわかりやすい反面、自由は低いです。
いつかはてなブログが終わるかもしれない
はてなブログを提供している株式会社はてなは、マザーズの上場会社です。
株式上場できるだけの体力がある会社ですので信頼感はありますが、株式上場しているがゆえに低収益な事業に対しては株主の意向が強く反映される可能性がありまし。
今は、事業の柱であるはてなブログも継続することが困難な状況に陥る可能性がなくはありません。
また、無くならないまでもブログサービスの方針は、はてなが決めることになりますので、自分にとって都合の悪いことが今後起こるかもしれません。
WordPress(ワードプレス) vs はてなブログ
WordPress(ワードプレス)とはてなブログそれぞれのメリット、デメリットが分かったところで、費用面、集客面、制作面の3つを比較してみましょう。
無料で使えるはてなブログが費用面で有利?
無料を前提にした場合、はてなブログに軍配があがります。
広告が入る無料のレンタルサーバーでWordPress(ワードプレス)を使うという方法もありますが、ディスク容量や通信転送量の問題でWordPress(ワードプレス)を活かすことが難しいことが予想されます。
一方、お金を出せるとなった場合、費用は互角、もしくはレンタルサーバーを使ったWordPress(ワードプレス)の方が安くなる場合が多いです。
はてなブログは、最安は600円/月(税込)ですが、二年契約という縛りが入り、長期契約に踏み切るには覚悟が必要になります。
価格と契約期間のバランスを考えた時に、現実的には一年契約の703円/月(税別)を選択する場合が多いと思います。
人気レンタルサーバーとの年間支払総額の比較は下記を御覧ください。(年間契約を前提として費用です)
レンタルサーバーは、初期費用が必要な場合が多いので、二年目以降は安くなる傾向があります。
※表は、横にスクロールしますので、表を横方向にスワイプしてご覧ください。
初年度年額 | 二年目以降年額 | |
---|---|---|
はてなブログ(月額) | 12,096円 | 12,096円 |
はてなブログ(1年契約) | 8,434円 | 8,434円 |
はてなブログ(2年契約) | 7,200円 | 7,200円 |
さくらのレンタルサーバ スタンダードプラン |
6,600円 | 6,600円 |
LOLIPOP!(ロリポップ!) ライトプラン |
5,940円 | 5,940円 |
Xserver(エックスサーバー) スタンダードプラン | 13,200円 | 13,200円 |
ColorfullBox(カラフルボックス) BOX1プラン |
7,656円 | 7,656円 |
はてなブログは集客面で有利?
初期の集客では、プラットフォームとして送客機能を持っているはてなブログが有利になります。
ホームページ・Webサイトの規模が拡大していく過程で優位性も徐々に薄くなっていきますが、WordPress(ワードプレス)でホームページ・Webサイトを運用していく場合は、しばらく厳しい時期を覚悟する必要があります。
自由度ならWordPress(ワードプレス)が有利?
はてなブログも機能追加を積極的に機能追加がされていますが、オリジナル性の高いWebサイト・ホームページを作りたいということであれば、WordPress(ワードプレス)という選択になります。
デザインや機能はもちろん、どのレンタルサーバーにデータを置くかということも含めて様々な選択肢の中から自分の思い描く形でWebサイト・ホームページの制作が可能です。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
WordPress(ワードプレス)とはてなブログどちらを使いたいと思ったでしょうか?
はてなブログで気軽に初めるというのもよいと思いますが、せっかくホームページ・Webサイトで情報を発信すると決めたのであれば、是非、WordPress(ワードプレス)を使いオリジナルのホームページ・Webサイトを作ってみませんか?
WordPress(ワードプレス)の構築、集客どちらについても最初は大変なことが多いと思いますが、長い目で見た時にWordPress(ワードプレス)のメリットを感じる時が来ると思います。
このWebサイトもWordPress(ワードプレス)で作っていますので、楽しく、時には悩みながら自分だけのオリジナルWebサイトを多くの人に見てもらいましょう!